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都名所図会 巻之六 後玄武再刻

本文鴨下上皇太神宮鴨下上皇太神宮の御社は、天武天皇白鳳五年の造営にして、下の社御祖の神は加茂建角命の御娘玉依姫にてまします。ある時瀬見の小河のほとりに遊び給ふに、丹塗の矢ひとつながれ来りしを拾ひ取り、屋のうへにさし置、しばしへて孕身となり、...
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都名所図会 巻之五 前朱雀再刻

本文石清水正八幡宮石清水正八幡宮は王城の南にして、行程四里、綴喜郡男山鳩嶺御鎮座あり。新続古今 やはた山跡たれ初ししめの内に 猶万代と松風ぞふく 後鳥羽院続後撰 なほてらせよゝにかはらぬ男山 あふぐ峰よりいづる月影 後久我太政大臣本社は三坐...
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都名所図会 巻之四 右白虎再刻

本文愛宕山の社愛宕山の社は王城の乾にして、朝日嶽白雲寺と号、一の鳥居より坂路五十町ありて、はじめに試の峠あり。清瀧川渡猿橋火燧の権現は十七町目にあり。樒が原は北の麓にして、南星峯とは乾のかたの嶺をいふ。鉄の華表の額は表を朝日山、裏を白雲寺と...
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都名所図会 巻之三 左青龍再刻

本文三の峯稲荷大明神の社三の峯稲荷大明神の社は大和大路〔伏見街道〕の南にあり。往昔人皇四十三代元明帝の御宇和銅四年二月十一日、午の日此山に出顕し給ふ。本社第一宇賀御魂神、第二素盞鳴尊、第三大市姫(以上)。田中社、四大神、此二神を併せて五座と...
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都名所図会 巻之二 平安城尾

本文祇園御旅所祇園御旅所は四条京極の辻にあり、毎歳六月七日祇園会の神輿三基此所に神幸し給ひ、同十四日に祭礼ありて本殿へ還幸し給ふ。両日の山鉾もみなく此神前を引渡すなり。北の社は素盞嗚尊八王子を祭る、南の社は少将井天皇を祭る。初の二坐は大政所...
都名所図会

都名所図会 巻之一 平安城首

序いともかしこき内わたる更なり。そのめぐりの名だたる山川宮寺のいつくしきもまたさらなし。さらぬ物かげいとどむら竹の、はつかにかこへるばかりのいとなみさへ高き賤しきあり。かよふ所はおどろおどろしく、せばき地またもいと遠しろく見渡され、くすみた...